宮崎支部 3月度「定例会」報告

3月16日(木) 19:00~ 宮崎市総合福祉保健センター(視聴覚室)

◎「防災士とは!」唱和

◎講 演 講師 芝崎敏之 防災士
「福島県・東日本大震災の伝承施設を巡って(原発・震災遺構など)」  
 支部防災士有志で、第1回(2018年6月:宮城県・岩手県:6名)に続いて、第2回として、
2022年11月に震災復興の状況や震災伝承施設などの視察研修(福島県:5名)を行ったことを踏まえ、画像等により説明や感想を述べて頂きました。
 
 津波被害対策関連としての防波堤や道路、住宅、橋梁、鉄道等の復旧は進んでいる。
一方、原発被害では、ごく一部においては居住の復帰があるものの、まだまだ居住地や耕作地の放射性物質の除染作業途中であり、道路は車両通行のみで歩行や家屋への立ち入りは禁止されている、いつ居住地に戻れるかは見当がつかないとのことである。
 役場や駅の復旧は進んでおり、人が多数集まるのは「道の駅」であるが、夜の住宅地では街灯のみが点灯し、真っ暗であり生活の温かみや匂いは感じられない。原発被災関連施設(復旧啓蒙施設)は、豪華な施設であり、被災当時や復旧への取組等を説明しているが、ある施設では原発で甚大な被害をもたらしたことを謝罪したものもあった。
 請戸小学校では、先生たちの的確な判断により1.5㎞離れた山まで全校生徒が無事避難した、大川小学校と対比されるが、的確な判断が重要である。
被災・復興の現地を体感することも含めて、宮崎においても災害や復旧への取組伝承をしていくことが大事であるとのまとめを頂きました。
芝崎防災士と同行された防災士の方々の声
・ 視察体験を宮崎に置き換えていかに伝承していくか、学校で危機意識をもってもらうことも重要
  と思う。
・ 伝承は、見てきたことや、伝承碑として残っている内容を話せばいいのではないか。   
  宮崎にも、伝承館てきなものが必要ではないか。
・ 自助が一番である、通常の訓練だけではなく臨機の対応が必要と感じた。(大川小学校:近くに
  山があったのに・・)
・ 現地を体験することにより、映像だけでは分からないものを体験できた。
・ 数名の方に家に帰られますかと聞いたが、10年以上住んでいなくて、家は荒れ放題、動物がす
  んでいる、立替も難しい、生活拠点(商店、スーパー、ガソリンスタンド、病院など)もなくな
  った、隣近所もなくなった、仕事もない・有るのは除染作業員くらい、帰っても将来設計ができ
  ないなど・・) -多分帰らないだろうとのことでした-
・ 宮崎に置き換えて啓発に努めることが重要と感じた。
・ 木花地区 外所地震供養碑が約50年ごとに設置 地域で防災の日への取組み中清武地区 地域
  防災の日 防災士の集いを開催

◎出前講座担当から
・ 支部4年度出前講座 56件 (県全体:144件)
・ 5年度 既に、3件の要請がある

◎その他、会員の皆さんから支部への要望や意見
・ 会員への広報として、支部活動・出前講座などの報告は是非ホームページへ上げてほしい。
・ 定例会への若い会員への参加促進を図ろう。
・ 定例会等講師の推薦あり(福岡市在住)-皆さんからの要望も是非お寄せ下さい-

◎次回定例会等
  4月20日(木) 定例会  19:00~ 宮崎市民プラザ 4階 中会議室
  5月13日(土) 支部総会 10:00~    〃    4階 ギャラリー
  6月15日(木) 定例会  19:00     〃    4階 大会議室
 いよいよ会場も、宮崎市民プラザに!

芝崎講師  講演の最後に「今年も行くぞ!!・・・・・」との声
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