令和4年度 宮崎支部 2月度定例会報告

最近の防災士研修は面白いとの声! 来期に向けた動きも進む

開催日 2月16日(木)19:00~ 宮崎市総合福祉保健センター(研修室)
◎「防災士とは」唱和

◎講演
 東日本大震災時の仙台空港への津波襲来映像が強く焼き付いています、両空港とも海岸線に近い距離にあり、大地震・津波時には同様の被害が想定されます。
また、空港は被災後の物資や要員輸送など復興の拠点となることから、空港施設のハード整備は国が行いますが、ソフト面での地域連携や津波への備え等に関する取組みなどについて宮崎空港ビル(株)様のご講演をいただきました。
当日参加できなかった会員もあったことから、参考になるのではと思い、報告内容が長くなりましたが、ご容赦願います。(報告:原口 重徳)

(1)宮崎空港の地域活性化と防災対策の推進について
    講師:宮崎空港ビル(株)常務取締役 大坪篤史 様
    大坪様のご講演は、宮崎空港の概要、地域活性化の取組み、地域と一体となった防災対策の
    推進などについて(下記概要)

   ・防災機能強化と地域住民への啓発、空港ライフラインの安全強化や備蓄用品の確保
   ・津波救命艇や防災用品の展示販売
   ・空港ビルが宮崎市の津波避難所に指定(民間指定施設第1号)
   ・空港ビル独自作成の避難ガイドブックを全戸に配布
   ・2年ごとに避難訓練を実施して、周辺避難住民をビル屋上に誘導(多数の参加)
   ・防災展の開催(南海トラフ防災展など・・・いま震災の3日前だったら、あなたはどう備え
    ますか?)
   ・空港ビルは、海岸線から約1,450mの距離、標高:5.1mで、仙台空港ビル(標高1.7m)よ
    り高く、津波の影響は50cm程度と推定している。
   ・地域活性化と防災対策は表裏一帯であり、有事の際に拠点にもなる、旅先での一時避難所
    としての役割も果たす。安全安心な空港であることが必要。

 (2)宮崎空港ビル(株)の地域住民も含む津波対策等について
     講師:宮崎空港ビル(株)危機管理室専門官 柳田隆 様 
     柳田様のご講演は、ソフト・ハード面での津波対策などについて(下記概要)

   ・周辺自治会等との避難訓練実施(訓練5回実施・延べ1,321人参加)
   ・警備員夜間訓練や社員用防災ガイドブック作成・配布
   ・施設改修等
     電気室・機械室を上階へ、電力供給の補完、非常用燃料タンク増設、避難階段の新設、
     天井耐震補強、真水タンクの設置 など
   ・防災備蓄品の確保  想定避難者2,000人(避難日数3日)
     飲食料、生活用品、救難用資機材、衛生用品、応急手当用品
   ・外国人に対する避難誘導(非常用多言語拡声装置の活用:4か国語・606定型文)

◎新入会員紹介
   ・定例会に初めて参加された1名へ、訓練用ロープ(2.5m)、三角巾、
    ハンドプレプレッシングライト、緊急用トイレセットの詰め合わせをプレゼントしました。

◎報告
   ・役員会(2月2日)報告
   ・次期役員の選出状況等について(地区長、各委員会委員長等)
   ・次年度実施事業要望の提出について
   ・支部総会について(5月13日(土)10:00~宮崎市民プラザ4階ギャラリー)

◎予定
   ・「いつかのための、いつもの備え! In イオンモール宮崎」
     3月5日(日)10::00~16:00
     非常持出品・備蓄品・パネル等展示、防災相談 など
     当日支援者募集 ※確定しました(ありがとうございます)

◎次回定例会
   3月16日(木) 19:00~ 宮崎市総合福祉保健センター 2階 視聴覚室
                  (宮崎市花山手東3-25-2)

講演される大坪常務
地域自治会と一体となった避難訓練
タイトルとURLをコピーしました